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赤ちゃんの蕁麻疹、病院受診の目安は?
赤ちゃんの肌に突然、蚊に刺されたような赤い膨らみが現れる蕁麻疹。見ている親御さんとしては、とても心配になりますよね。痒みを伴うことも多く、赤ちゃんが不機嫌になったり、掻きむしってしまったりすることもあります。では、赤ちゃんが蕁麻疹を発症した場合、どのような状態であれば病院を受診すべきなのでしょうか。まず、蕁麻疹の症状が軽い場合、つまり、数時間以内、長くても一日以内に自然に消えてしまい、赤ちゃんの機嫌も悪くなく、他に気になる症状もない場合は、緊急で受診する必要はないかもしれません。しかし、いくつかのケースでは、早めの受診が推奨されます。一つ目は、蕁麻疹が広範囲に出ている場合です。体の一部だけでなく、全身に広がっているような場合は、アレルギー反応が強く出ている可能性も考えられます。二つ目は、蕁麻疹が繰り返し現れる場合です。一度治まっても、またすぐに別の場所に出てきたり、数日にわたって出たり消えたりを繰り返す場合は、原因を特定し、適切な対処法を知るためにも医師に相談するのが良いでしょう。三つ目は、強い痒みで赤ちゃんが眠れない、掻きむしって皮膚を傷つけてしまう、といった場合です。痒みを抑える薬を処方してもらうことで、赤ちゃんの苦痛を和らげることができます。そして、最も注意が必要なのは、蕁麻疹以外の症状を伴う場合です。例えば、呼吸が苦しそう(ゼーゼー、ヒューヒューする)、顔色が悪くぐったりしている、嘔吐や下痢がある、まぶたや唇が腫れぼったいといった症状が見られる場合は、アナフィラキシーショックという重篤なアレルギー反応の可能性も否定できません。この場合は、迷わず救急車を呼ぶか、夜間休日診療所など、すぐに医療機関を受診する必要があります。また、蕁麻疹の原因として特定の食べ物や薬、虫刺されなどが思い当たる場合も、医師に相談してアレルギー検査の必要性などを検討してもらうと良いでしょう。受診する診療科は、まずはかかりつけの小児科が基本です。必要に応じて、アレルギー科や皮膚科を紹介されることもあります。赤ちゃんの蕁麻疹は、原因が特定できないことも多いですが、心配な症状があれば自己判断せず、医師の診察を受けることが大切です。