赤ちゃんに蕁麻疹が出て病院を受診する際、スムーズな診察と的確な診断のためには、事前の準備と医師への上手な伝え方が重要になります。慌てずに対応できるよう、ポイントを押さえておきましょう。まず、受診時の持ち物です。必ず持参したいのは、健康保険証、乳幼児医療費受給者証(お持ちの場合)、母子健康手帳、そして普段使っているおむつや着替え、ミルクや哺乳瓶(必要な場合)など、赤ちゃんとのお出かけに必要な一式です。母子健康手帳には、赤ちゃんの成長記録や予防接種歴などが記載されており、医師が赤ちゃんの全体像を把握する上で役立ちます。もし、普段飲んでいる薬や、最近使用した薬があれば、お薬手帳や薬そのものを持参すると良いでしょう。また、蕁麻疹の状態を記録した写真があれば、診察時に蕁麻疹が消えてしまっていた場合でも、医師に症状を具体的に伝えるのに役立ちます。次に、医師への伝え方です。限られた診察時間の中で、的確な情報を伝えるためには、以下の点を整理しておくと良いでしょう。一つ目は、蕁麻疹がいつから、体のどの部分に出始めたか。そして、どのように広がっていったか。二つ目は、蕁麻疹の見た目(大きさ、形、色、盛り上がりの程度など)。三つ目は、痒みの有無と程度(赤ちゃんが掻いているか、不機嫌かなど)。四つ目は、蕁麻疹以外の症状(発熱、咳、嘔吐、下痢、呼吸の状態、元気のなさなど)。五つ目は、蕁麻疹が出る直前の状況です。何か新しいものを食べたか、薬を飲んだか、新しい服を着たり、新しいスキンケア用品を使ったりしたか、虫に刺された可能性はあるか、など、思い当たることを伝えましょう。離乳食を進めている場合は、最近食べた食材のリストがあると役立ちます。六つ目は、これまでのアレルギー歴や、家族のアレルギー歴。これらの情報を、できるだけ時系列に沿って、簡潔に伝えることが大切です。メモにまとめておくと、伝え忘れを防ぐことができます。医師はこれらの情報と診察所見を総合して診断を下し、必要な治療法やアドバイスをしてくれます。不安なことや疑問点は遠慮なく質問し、納得のいく説明を受けるようにしましょう。しっかり準備をして受診することで、赤ちゃんの負担を軽減し、より良い医療につなげることができます。
蕁麻疹が出た赤ちゃん、受診時の持ち物と伝え方