長年、右足の親指の巻き爪に悩まされてきました。最初は少し爪が食い込んでいるかな、という程度だったのですが、徐々に悪化し、歩くたびにズキズキとした痛みを感じるようになってしまいました。靴を履くのも苦痛で、日常生活にも支障が出始めたため、これはもう病院で診てもらわなければと思い立ちました。しかし、いざ病院へ行こうと思っても、「巻き爪って、一体何科に行けばいいんだろう?」と、まずそこでつまずいてしまいました。インターネットで調べてみると、皮膚科、形成外科、整形外科など、いくつかの候補が出てきて、余計に混乱してしまいました。悩んだ末、まずは皮膚や爪のトラブル全般を扱っている皮膚科を受診してみることにしました。近所の皮膚科クリニックに電話で問い合わせたところ、巻き爪の診療も行っているとのことだったので、予約を取りました。診察では、まず医師にいつから症状があるのか、どのような時に痛むのかなどを詳しく聞かれました。そして、実際に足の状態を診てもらい、私の場合は中等度の巻き爪で、少し炎症も起きていると診断されました。治療法としては、まず炎症を抑えるための塗り薬が処方され、同時に爪の食い込みを和らげるためのテーピング療法の指導を受けました。また、爪の正しい切り方についても丁寧に教えてもらいました。数週間、指示通りに薬を塗り、テーピングを続けたところ、痛みは少し和らいできたのですが、爪の食い込み自体はなかなか改善しませんでした。そこで、医師と相談し、ワイヤーを使った矯正治療を試してみることになりました。これは、爪の先端に特殊なワイヤーを装着し、その張力で徐々に爪の形を平らにしていくというものです。装着時には少し違和感がありましたが、痛みはほとんどありませんでした。数ヶ月間、定期的に通院してワイヤーの調整をしてもらった結果、あれほど悩んでいた巻き爪が、目に見えて改善していったのです。痛みもすっかりなくなり、以前のように靴を履いて歩けるようになった時は、本当に嬉しかったです。私の場合は、最初に皮膚科を受診したことで、適切な治療法に出会うことができました。もし同じように巻き爪で悩んでいる方がいたら、まずは皮膚科で相談してみることをお勧めします。