赤ちゃんの肌に蕁麻疹が現れた時、親御さんは「いつ、どの病院の何科を受診すれば良いのだろう?」と迷うことでしょう。適切なタイミングで、適切な診療科を受診することが、赤ちゃんの症状緩和と親御さんの安心につながります。まず、受診する診療科ですが、基本的にはかかりつけの小児科で問題ありません。小児科医は子供の病気全般を幅広く診療しており、蕁麻疹の診断や一般的な治療、そして重症度の判断を行うことができます。症状によっては、より専門的な皮膚科やアレルギー科を紹介されることもあります。もし、近所に小児皮膚科や小児アレルギー科があれば、そちらを受診するのも良い選択です。次に、受診のタイミングです。すべての蕁麻疹ですぐに病院へ行く必要があるわけではありません。蕁麻疹が部分的で、数時間以内に自然に消え、赤ちゃんの機嫌も良く、他に症状がない場合は、少し様子を見ても大丈夫なことが多いです。しかし、以下のような場合は、早めの受診を検討しましょう。一つ目は、蕁麻疹が全身に広がっている場合。二つ目は、強い痒みで赤ちゃんが苦しそうにしている、眠れない、掻きむしってしまう場合。三つ目は、蕁麻疹が数時間で消えず、繰り返し出たり、数日間続いたりする場合。四つ目は、特定の食べ物を食べた後や、薬を飲んだ後など、原因が思い当たる場合。そして、最も重要なのが、緊急性の高い症状を伴う場合です。呼吸困難(ゼーゼー、ヒューヒュー)、顔色が悪い、ぐったりしている、嘔吐、まぶたや唇の著しい腫れなどが見られたら、アナフィラキシーの可能性があるため、時間帯に関わらず、直ちに救急外来を受診するか、救急車を呼ぶ必要があります。受診する際には、いつから蕁麻疹が出ているか、どのような形状か(写真があれば分かりやすいです)、痒みの程度、食事内容、新しい薬の使用の有無、周囲の環境の変化などを医師に伝えることができるように、事前にメモしておくとスムーズです。また、蕁麻疹が出ている状態で受診するのが理想ですが、消えてしまっていても、上記の情報を伝えることで診断の助けになります。赤ちゃんの状態をよく観察し、心配な場合は自己判断せずに、医師に相談することが大切です。
蕁麻疹が出た赤ちゃん、受診科とタイミング