お子さんのまぶたが赤く腫れて痛がっていると、親御さんとしてはとても心配になるものです。子供の「ものもらい」の多くは麦粒腫であり、大人と同様に細菌感染が原因です。しかし、子供の麦粒腫治療においては、大人とは少し異なる配慮が必要となる場合があります。まず、子供の麦粒腫の治療の基本も、大人と同じく抗菌薬による治療です。抗菌成分の入った点眼薬や眼軟膏が処方されます。子供の場合、点眼を嫌がったり、じっとしていられなかったりすることがあるため、保護者の方の協力が不可欠です。点眼する際は、お子さんを仰向けに寝かせ、優しく声をかけながら、下まぶたを軽く引いて目尻側に滴下すると比較的スムーズに行えます。眼軟膏は、綿棒などを使って下まぶたの裏側に少量塗布しますが、これも嫌がる場合は、寝ている間にそっと塗るなどの工夫が必要かもしれません。いずれにしても、医師や薬剤師から正しい使用方法の指導を受け、指示された回数と期間を守ることが大切です。症状が強い場合や、点眼・軟膏だけでは改善が乏しい場合には、抗菌薬の内服薬(シロップや粉薬など、子供が飲みやすい剤形)が処方されることもあります。内服薬は、医師の指示通りに正確な量を服用させることが重要です。子供の場合、特に注意したいのは、目をこすらせないことです。かゆみや違和感から無意識に目をこすってしまうと、細菌が他の部位に広がったり、炎症が悪化したりする原因になります。できるだけ目を触らないように言い聞かせたり、年齢によっては一時的に眼帯を使用したりすることも考慮されますが、眼帯は視力の発達に影響を与える可能性もあるため、医師の指示に従いましょう。また、コンタクトレンズを使用している年齢の子供であれば、治癒するまでは装用を中止させ、メガネを使用させます。女の子であれば、アイメイクも控えさせる必要があります。膿が多量に溜まってしまった場合の切開排膿については、子供の場合は慎重に判断されます。局所麻酔で行いますが、恐怖心から暴れてしまう可能性もあるため、全身麻酔下で行われることもまれにあります。多くは、まず保存的治療(点眼、軟膏、内服)で様子を見ることが一般的です。最も大切なのは、自己判断で市販薬を使ったり、様子を見すぎたりせずに、早めに眼科を受診することです。
子供の麦粒腫、安全な治療法は?