神経痛の症状と適切な診療科選び
神経痛は日常生活に大きな影響を与えるつらい症状ですが、その原因は多岐にわたります。しびれや痛み、チクチクとした不快感など、神経痛の表現は人それぞれですが、共通しているのは神経が何らかの刺激を受けているという点です。神経痛の症状が現れた際、最初に「何科を受診すれば良いのだろう」と迷う方は少なくありません。実は、神経痛の種類や原因によって最適な診療科は異なります。例えば、坐骨神経痛のように腰から足にかけての痛みを伴う場合は、整形外科が第一の選択肢となることが多いでしょう。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、骨や関節の問題が神経を圧迫しているケースが多いためです。整形外科では、レントゲンやMRIなどの画像診断を用いて、神経圧迫の原因を特定し、保存療法や場合によっては手術による治療を検討します。一方で、神経そのものの病変が原因で神経痛が生じている場合は、神経内科の受診が推奨されます。例えば、糖尿病性神経障害による手足のしびれや痛み、帯状疱疹後に続く神経痛(帯状疱疹後神経痛)などは、神経内科で専門的な診断と治療を受けることが重要です。神経内科では、神経伝導検査や筋電図検査といった特殊な検査を行い、神経の機能状態を詳細に評価します。これらの検査を通じて、神経のどの部分に異常があるのか、その原因は何かを突き詰めていきます。また、ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)といった自己免疫性神経疾患による神経痛も、神経内科の専門分野です。神経内科医は、神経痛の原因となっている疾患に対し、薬物療法やリハビリテーションなど、病態に応じた治療計画を立ててくれます。