低血糖の症状は様々ですが、中には生命に関わる緊急事態に発展することもあります。特に、以下に示す症状が現れた場合は、迷わず救急外来を受診するか、救急車を呼ぶべきです。まず、意識レベルの低下が顕著な場合です。具体的には、呼びかけに反応しない、応答が鈍い、意識がもうろうとして会話が成立しない、あるいは完全に意識を失っている状態です。これは脳にブドウ糖が十分に供給されていない重度の低血糖を示しており、速やかな医療介入がなければ脳に irreversible な損傷を与える可能性があります。次に、けいれん発作が起きている場合です。低血糖によるけいれんは、全身性のものから部分的なものまで様々ですが、脳の機能障害を示唆する重要なサインです。けいれん中は誤嚥のリスクもあり、非常に危険な状態であるため、すぐに救急車を呼んでください。自分で糖分を摂取できない状況も、救急外来受診の重要な判断基準となります。例えば、意識がはっきりしていても、吐き気や嘔吐がひどく、経口での糖分摂取が困難な場合、あるいは嚥下障害があるために水分や食べ物を飲み込めない場合です。このような状況では、医療機関で点滴によるブドウ糖投与が必要となるため、速やかな受診が求められます。また、周囲の人が見て「いつもと違う」「明らかに異常がある」と感じるような行動変容も、救急受診の目安となります。例えば、突然怒り出したり、錯乱したり、意味不明な言動を繰り返すなど、精神状態が著しく不安定になっている場合です。これらは低血糖による脳機能の異常を示している可能性があり、自己判断が困難な状況であるため、周囲の人が判断し、医療機関に繋ぐ必要があります。特に高齢者の場合、低血糖の症状が非典型的であったり、認知症と誤解されやすい場合があるため、注意が必要です。いつもと違う行動や体調の変化が見られたら、低血糖も念頭に置いて対応することが大切です。これらの重篤な症状が一つでも現れた場合は、迷うことなく救急医療機関を受診してください。迅速な対応が、患者の生命と健康を守る上で極めて重要です。