30代に入った頃から、椅子から立ち上がるたびに目の前が真っ暗になる立ちくらみに悩まされるようになりました。最初は単なる寝不足や疲れだと思い、市販の栄養ドリンクを飲んで凌いでいましたが、次第にスーパーでの買い物中に立っているのさえ辛くなり、壁に手をついて休むことが増えていきました。顔色が悪いと周囲に心配されることも増え、ついに意を決して近所の内科病院を受診することにしました。病院へ行く前は、たかが立ちくらみで大袈裟ではないかという不安もありましたが、受付で症状を伝えるとスムーズに案内され、すぐに採血が行われました。結果が出るまでの1時間、待合室で待っている間も動悸がしており、自分の体が限界だったことを痛感しました。診察室に呼ばれると、医師から提示されたヘモグロビン値は8.2g/dLという驚くほど低い数値でした。成人女性の基準値が12.0g/dL以上であることを考えると、重度の貧血状態だったのです。医師は私の瞼の裏を確認し、白くなっていることを指摘しながら、これでは苦しかったでしょうと優しく声をかけてくれました。私の場合は典型的な鉄欠乏性貧血でしたが、原因を詳しく調べるために、後日婦人科の受診も勧められました。病院で処方された鉄剤を飲み始めると、最初の1週間は少し胃のムカつきがありましたが、2週間を過ぎた頃から驚くほど体が軽くなりました。それまで、朝起きるのが辛かったのも、すぐに息が切れるのも、すべて自分の根性がないせいだと思い込んで自分を責めていましたが、実は病気のせいだったのだと分かり、精神的にも救われた気持ちになりました。病院へ行くという選択をしたことで、私は失われていた日常の活力を取り戻すことができました。立ちくらみは体が発している切実なSOSです。私のように我慢しすぎて倒れる寸前になる前に、少しでも違和感があるなら病院の門を叩いてほしいと思います。血液検査という客観的なデータで自分の状態を知ることは、自分自身を大切にするための第1歩です。あの時、勇気を出して病院へ行って本当に良かったと心から感じています。
立ちくらみが続く理由を病院で調べた私の体験