妊活を目的として病院を受診すると、まず妊娠を妨げている要因がないかを確認するためのスクリーニング検査が行われます。女性側の検査は、生理周期に合わせて適切なタイミングで実施されるのが特徴です。まず、生理中の3日から5日目に行われるのが血中ホルモン検査です。ここでは卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンなどを測定し、卵巣の予備能や排卵に関わる機能を調べます。次に、生理終了直後から排卵前に行われるのが子宮卵管造影検査です。これは卵管の通りを確認するための重要な検査で、造影剤を注入してレントゲン撮影を行います。卵管が詰まっていると受精が困難になるため、非常に重要なステップとなります。また、排卵直前には超音波検査で卵胞の大きさを測定し、子宮内膜の厚さを確認します。この時期に性交渉を持ち、数時間後に子宮頸管内の精子の動きを確認するフーナーテストが行われることもあります。そして、排卵後には黄体ホルモンの値を測り、着床に適した環境が整っているかをチェックします。一方、男性側の検査として欠かせないのが精液検査です。これは精子の数、運動率、形態などを顕微鏡で観察するもので、男性側の要因が不妊の原因の約半数を占めることから、初期段階での実施が推奨されます。これらの検査は、1ヶ月のサイクルを通じて計画的に進められるため、すべての結果が出るまでにはある程度の時間が必要となります。病院によっては、さらに詳しくAMH検査を行い、卵巣の中に残っている卵子の数の目安を確認することもあります。これらの検査を通じて、原因がはっきりする場合もあれば、特に異常が見つからない機能性不妊と診断される場合もあります。しかし、検査を受けること自体が、自分たちの体の状態を客観的に把握し、最適な治療ステップを選択するための不可欠なプロセスです。検査の結果に基づいて、タイミング法、人工授精、体外受精へとステップアップする指針が立てられます。病院という専門的な場を活用することで、漠然とした妊活が、明確な目標を持った医療的なサポートへと変化します。自分の体を知ることは、健康管理の基本でもあります。
妊活の病院で行われる検査の内容とタイミングの解説