病院で胃腸炎と診断されるまでのプロセスと、そこで行われる検査内容を知っておくことは、受診時の不安を和らげる助けになります。まず内科を受診すると、受付の後に看護師によるバイタルチェック、つまり血圧や脈拍、体温の測定が行われます。脈拍が速くなっていたり血圧が下がっていたりする場合、医師は脱水の程度が強いと判断します。診察室では、医師による入念な問診が行われます。いつから痛いか、どこが痛いか、吐いた回数や下痢の状態を詳しく聞かれます。その後に行われる触診では、お腹を軽く押したり叩いたりして、腸の動きが活発になりすぎているのか、あるいは炎症が腹膜にまで及んでいないかを確認します。一般的な胃腸炎であればここまでのステップで診断がつきますが、症状が重い場合や原因が判明しない場合はさらなる検査が追加されます。血液検査では、白血球の数やCRPという炎症反応の数値を見て、細菌感染の強さを測ります。また、電解質のバランスが崩れていないかもチェックします。便検査が行われることもあります。便の中に血液が混じっていないか、あるいは食中毒を引き起こす細菌やウイルスがいないかを調べます。最近は多くの内科で、特定のウイルスを迅速に検出できる検査が導入されています。もし腹痛が局所的に強い場合は、腹部レントゲンや超音波検査、CT検査が行われることもあります。これらは腸閉塞や胆石、虫垂炎といった他の重大な疾患を除外するために非常に有効です。診断が下された後の治療の流れとしては、まずは点滴による水分補給が行われることが多いです。胃腸が炎症を起こしているときは、口から水分を摂っても十分に吸収されないため、血管から直接水分と電解質を補給するのが最も効率的だからです。その後、整腸剤や吐き気止め、必要に応じて抗菌薬などの薬が処方されます。病院での滞在時間は、点滴を行う場合は1時間から2時間程度かかることを想定しておきましょう。何科を受診したとしても、こうした一連の検査と処置は標準化されていますが、やはり消化器の症状に特化した内科や消化器科であれば、よりスムーズに、かつ正確な評価を受けられます。自分の不調を科学的に分析してもらい、適切な治療を受けることで、心身ともに早く安定した状態へと戻ることができるのです。