結婚して2年、私たちは自然に授かるのを待っていましたが、なかなか良い知らせは届きませんでした。最初は焦りもありませんでしたが、友人たちが次々と母親になっていく姿を見て、次第に焦燥感が募るようになりました。そんなとき、32歳という年齢を考え、一度しっかり検査をしてみようと決意し、妊活のために病院へ行くことにしました。初めて訪れた不妊治療専門の病院は、清潔感があり、多くのカップルが静かに順番を待っている光景が印象的でした。自分たちだけが悩んでいるのではないのだと、それだけで少し救われた気持ちになったのを覚えています。初診では、これまでの経過や生理周期について細かくヒアリングされ、血液検査や超音波検査を受けました。医師は非常に淡々と、しかし丁寧に説明してくれ、不妊の原因は1つではなく、複数の要因が重なっていることが多いのだと教えてくれました。検査の結果、私の方に軽いホルモンバランスの乱れがあることが分かりましたが、医師から大丈夫ですよ、適切な治療で改善できますからと言われたとき、それまで1人で抱えていた不安がスッと消えていくのを感じました。夫も後日、精液検査を受けましたが、最初は抵抗感があったようです。しかし、私が1人で頑張る姿を見て、協力してくれるようになりました。不妊は女性だけの問題ではなく、夫婦で取り組むものだという認識を共有できたことが、病院へ行って得た最大の収穫だったかもしれません。治療はタイミング法から始まりましたが、排卵日を正確に把握してもらえる安心感は、自己流での妊活とは比べものにならないほど大きかったです。毎回の通院は仕事との調整で大変なこともありましたが、医師や看護師のサポートがあったからこそ、前向きな気持ちを維持できました。病院へ行く前は、どこか自分たちが欠陥品であるかのように感じて怖かったのですが、実際には健康管理の一環であり、プロの力を借りることは至極真っ当な選択だと思えるようになりました。もし、今も病院へ行くのを迷っている人がいるなら、その一歩が心の平穏に繋がることを伝えたいです。
私が妊活のために病院の門を叩いた理由と体験記